工藤春香
Kudou Haruka
1977年生まれ
2002年東京芸術大学美術学部 絵画科油画専攻卒業
【主なグループ展】
2005年 VOCA2005(上野の森美術館)
2006年 トーキョーワンダーウォール(東京都現代美術館)
【個展】
2005年 個展(アートギャラリー環)
2006年 個展(appel) ほか多数
「日々の積み重ねを表した
日記のようなドローイング30枚程度と
2mくらいのドローイング1枚を
壁一面にインスタレーションします。」
2005.04.29(金・祝)
2005.04.29(金・祝)
2005.04.29(金・祝)
2005.04.29(金・祝)
昔からの友人でもある工藤さん。彼女の人となりを説明する言葉を思いつくまま挙げてみると、有機的、エロティック、グロテスク、ストイック、おマセ、可愛さ余って…。久々に再会した彼女は何ら変わらぬばかりか、こうした内面・性質が溢れんばかりに滲み出る絵の描き手となっていました。
今回のドローイングは、ここ2ヶ月間に描き重ねてきたものだそうです。どの作品も、次の瞬間まったく別の形に変化するような、ある種の「動き」「危うさ」「不安定さ」を孕んでいます。そして平面に描かれたとはにわかに信じがたい立体感です。正直、具体的にこれらが何かは分かりません。が、工藤さんの心の中で渦巻く「気持ち」や「情念」「想念」が形而下に現れた、という意味で具体的であり、やはり「日記」なのでしょう。
黒を主体に描かれた作品の数々。普段は心の暗部で人知れず触手や毛髪、突起をうごめかせていた彼らですが、白日の下に晒されたその姿は、何とも愛おしくチャーミングでした。紅の薄化粧にただならぬ色気も感じます。