「人間は妄想で生きていると最近は思います。全ては生まれてから、今までの記憶と感情のもとに見聞きして、感じてものを判断している。それは個々で全く違うもので、そうすると『本当の現実』という一つの絶対的な世界等は有り得ないように思います。私は全て写実を描いている気でいます。『心理の写実』というと気持ち悪いですが、でも全て実際の景色を観て、脳裏に焼き付いたものに忠実に描いているつもりです。それが私の現実なのです。と、言い切ってみます。それは私の人生から発生する、風景なのだと思います」